家族の昔話や、お店の人のこだわりを聞いていると、時間を忘れてしまう。
その「もっと知りたい」は、一冊づくりの出発点になります。講座で学ぶのは、相手に関心を持ちながら、経験や気持ちを言葉にする聞き方です。
身近なものから、話を始める
昔の写真、長く使っている道具、店に並ぶ商品。目の前のものをきっかけにすると、具体的な話を聞きやすくなります。
以下は質問の例です。すべてを順番に聞く台本ではなく、相手の話に合わせて選んでみてください。
- この写真は、どんな日に撮ったものですか。
- この仕事を始めたきっかけは何ですか。
- 今も大切にしていることは何ですか。
出来事の奥の気持ちを聞く
いつ、どこで、何があったか。その話が見えてきたら、「何がうれしかったですか」「どうして、その方法を選んだのですか」と聞いてみます。
相手が考えている間は、急いで次の質問へ進まなくても構いません。話したくないことは話さなくてよいと伝え、本人のペースを尊重します。
仲間と、聞く側も話す側も
聞かれる側を経験すると、答えやすい質問や、もう少し待ってほしい瞬間に気づきます。講座では、バディインタビューなどの練習を通じて、両方の立場を体験します。
上手な質問を一つ覚えるだけでなく、相手の言葉を受けて次の問いを考える。その感覚を、実践の中で育てていきます。
聞いた話を、どう残したいか
家族で読める一冊にする。初めてお店に来る人へ、仕事の想いを伝える。届けたい相手を考えると、聞く目的が具体的になります。
原稿に整えたら本人と読み、意味が変わっていないか、公開してよい内容かを確かめます。「そういうことが言いたかった」と思える言葉を、一緒に探します。
聞いてみたい人がいる。そこから、一冊を考える。
あなたが今、話を聞いてみたいのは誰でしょう。講座への相談では、その人との関係や、残したい話から聞かせてください。